S&P500先物、上値重く下値も固い

今週の振り返り
今週は4月1日に3月21日の最高値を超えATHとなったが、下落した週となった。

ISM製造業が予想上振れ、JOLTS上振れ、ADP上振れと経済・雇用の堅調さが前半は際立ち、10年利回りが上昇した。
10年利回り上昇に伴い、指数は下落した形だ。

しかし水曜日のISMサービスは予想下振れ、かつ価格低下でサービスインフレ鈍化観測と10年利回り低下につながる指標発表となった。
金曜日の雇用統計は雇用者数が強い数値で、失業率は予想下振れ、労働参加率はサプライズ的に上昇を示し、やはり雇用は堅調との見方となる。

概ね経済は堅調の指標で、多くのFRBメンバーもデータをもう少し確認したいと高金利長期化のストーリーのようだ。
市場は年内3回利下げを織り込んでいたが、2回に減る可能性が出てきている。

指数は木曜日まで下落し、特に木曜日は長い陰線で下値を伸ばした。
しかし、金曜日には反発し、週末の引け値では小幅な下落に収まっている。

21日出来高移動平均線を一時は下抜けたが、フィボナッチでは23.6%戻しで軽い下落で値止まり、反発となったのが印象的。
週末引け値では21日出来高移動平均線の上に戻ってきている。

木曜日から金曜日は出来高が増えており、上値が切り下げで重いが下値も固い状況。
上昇継続には上値超えを確認したい。

次週はCPIとPPIの発表がありインフレ鈍化をみたいが、インフレ再燃懸念となる場合は利回り上昇に気をつけたい。

また、Q1決算発表が始まる週で、先鋒の銀行決算に注目が集まる。
Q1のEPSが伸びるなら株価も堅調に進むのだろう。
特に生成AI関連銘柄の業績に注目する時期がはじまるので4月末まで予断を許さない。

経済指標と決算で上下あるが、大きく下げないのであれば今はレンジ形成と見れる。

次週のシナリオ
①上昇する場合

4月4日(木)の高値切り下げを次週上抜けるところから上昇継続サインとなりそうかな。
まずは4月1日(月)の高値超えがトライポイント。

4月1日高値をローソク足実体で超えるなら、5,400が次の節目。

②下落する場合
フィボナッチ23.6%を明確に下抜ける場合は下値押しがあると見て、まずは75日出来高移動平均線で値止まりするか確認したい。

下げてもフィボナッチ50%の5,049前後が目安か。
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