2/6トレードレポート

〈昨日の振り返り〉
2/3の為替相場は雇用統計の結果を受けてアメリカドルが上昇して終始ドル高で推移してました。アメリカ株と債券市場は下落してますが、雇用統計の結果を受けて、S&P500が日足で0.46%の下落でアメリカ債券は日足で0.97%の下落でした。アメリカ債券はそれなりに下落してますが、アメリカ株がそんなに下落してないという感じです。アメリカ株は下落するときは4%下落することもありますのでそれと比較するとあまり下落をしてないという感じです


〈ファンダメンタルズ〉
2/3のアメリカの雇用統計ですが、1月非農業部門雇用者数変化(前月比)が予想18.5万人に対して結果は51.7万人でしたが、後に26.0万人に修正されました。他の指数も後に上方修正をされました。
雇用統計の次に発表されたISM非製造業景況指数ですが、予想50.4万人に対して結果が55.2万人でしたが、のちに49.2万人に修正されました


〈今日の重要な経済指標〉
2/6は特に重要な経済指標はないのですが、今週は2/7の26:00からパウエル議長の発言があります。今回のアメリカ雇用統計の結果を受けてパウエル議長がマーケットに対してどうコミュニケーションをとってくるかが注目です。
そして2/10あたりで日銀の次期総裁の発表があると思われます。候補としては雨宮正佳副総裁と山口広秀氏の2人です。雨宮副総裁は今の黒田総裁を支えてきたナンバー2の位置の人になります。雨宮副総裁は今日銀が行っているYCCの発案者と言われてる人で、もし雨宮副総裁が総裁になった場合は金融緩和は継続されると思います。
もう一方の山口氏ですが、おそらくですが、岸田政権の差し金ではないかと囁かれている人物です。山口氏はタカ派の人物で金融正常化にしたいという考えを持っております。岸田首相も今の日銀の金融政策に対しては、おそらくマイナス金利を脱却して他国同様金融正常化にしたいと考えております。そのため岸田首相としては山口氏に次期日銀総裁になってほしいと考えているのかもしれません。



〈テクニカル分析〉
ドルストレートですが2/3の雇用統計を受けて大幅な下落をしております。ドル安ポジションを持ったトレーダーの損切が食わされたと思います



〈今日のトレード戦略〉
今週に予定されている日銀人事ですが、今後の円の動きを占う経済指標となっていると思います。もし雨宮正佳副総裁が次期総裁になれば金融緩和継続が濃厚なため円安になって、山口広秀氏が次期総裁になれば円高になると思います
ドル円に関しては、雨宮副総裁が次期総裁になった場合は132円を上抜けするかどうか、山口氏が次期総裁になった場合は128円を下抜けするのかをが注目です。
率直なところを申し上げると、誰が次期総裁になったとしても日本はいづれ金融正常化にしないといけないという使命はあるのかと思いますが、雨宮副総裁と山口氏のどちらが次期総裁になるかで金融正常化の時期がかなり変わってくるのと思います。
ただ日本が金融正常化をしたとしても今のアメリカみたいに政策金利を4.5%まで引き上げるなんていうのはまずできません。アメリカは経済大国といわれるだけあって経済が強い国ですので4.5%に引き上げができるし、4.5%になっても失業率が低水準のままの状態です。
ですので日銀の金融正常化のトレンドの後はまた円安トレンドが再開されると思われます
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