先週の値動きと来週の見通し

【先週のまとめ】
先々週の雇用統計で予想22.5万人のところ、結果は20.9万人。その結果においてドルが売られた。それに引き続いて今週発表されたCPIの結果はコア・総合ともに小幅に下落。雇用統計と相まって、今週はドルが大幅に売られた。

【ドルストレート】どの通貨ペアも大幅に上昇。しかし、ドル/カナダに関しては今週のカナダ金融政策で予想一致の5.00%利上げの発表のため、カナダドル買い勢力が強くなく、週末の調整で大きく戻されたことで微小の下げとなった。
【クロス円】どの通貨ペアも下ヒゲ長めの小幅な陰線・陽線で確定。週前半は円高の流れだったが、週の半ばからドル安の影響でドルストレートが大幅高の流れで巻き戻されたことでピンバーのような形である。しかし、円が激しく売りたたかれているわけではないので、安易に逆張りはしづらい。
【米金利】長・短期ともに大幅に下落。ドルストレート同様先々週の雇用統計とCPIの予想下振れの影響で下落している。だが、金曜日発表されたミシガン大学消費者態度指数・速報値で大幅な上昇値が発表され底堅いインフレ懸念再発で上昇。そのため、下ヒゲを長・短期ともにつけている。
【株】米株は、中程度で上昇。先々週の雇用統計と今週のCPIの結果を受けて大きく続伸するかと思いきや、そこまでの伸びは観測できなかった。要因としては、経済の後退の結果を受けて、企業の成長が見込めない点と年度最高値の警戒感が米株の買いを抑えたのではないかと考えられる。
日株は、実線短めの陰線で確定。先月の大口のリバランス以降から引ける下降チャネルから出られず下値更新の下落トレンドを形成しており、買いの流れは完全に一服感がある。木曜には少し大きめの買いがあったが金曜で不完全な包み足で売り戻されている。ドルに集められた資金の受け入れ先には日株は選ばれなかった模様...。
【原油】週足で陽線で引けている。これでWTIのCFDは3週連続での上昇。今週のインフレにかかわる指標はまちまちであったが、減産の影響も相まって未だ上昇を続けている。だが小幅な値動きであるので注目度は低い。
【金】週足で、陽線で確定。米経済指標におけるインフレ懸念の下落から米に保有されていた資産の受け入れ先となった。きんにっ発表されたミシガン消費者態度指数を受けてもそれほど大きな下落は見受けられなかった。今後資産として保有してもよいかも?
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