先週のドル円の動きは一言でいうとジワ上げ相場でした。
ここ数か月の相場の中でも結構長い事ジワ上げ相場が続いている印象です。
こういう相場が続くと、チャートが横に長くなっていくので、短期足ばかり見ていると知らず知らずのうちにチャートを引き延ばして(拡大して)見てしまう為、ちょっとの値動きでも大きな値動きに見えてしまうので注意が必要です。
とは言え、1時間足レベルで出来ている小幅な上昇チャネル(水色)の中で起こっているジワ上げトレンドをどちらかに抜けていくまでの間は、今週もしばらくはこんな感じが続くでしょう。
チャートを歪めて見てしまわないようにするには、普段から上位足ではどうなっているのか?というのを見る癖をつけておくと、割と簡単にそんな問題が解決します。
4時間足では、しばらく続いている上昇チャネル(紫色)の中で推移しています。
先週まで意識していたダイヤモンドフォーメーションも、下降チャネル上限ラインは上抜けしてきました。
まだ、年初来高値ラインを上抜けしていくまでは予断を許しませんが、4H20SMAからのサポートで短期のデイトレで押し目買いするか、チャネルライン内で推移している間は時間軸を上げて押し目買い戦略が有効だとは思っています。
日足を見てもさほど状況は変わりませんね。日足20SMAにサポートされている限りは中期目線でのデイ、スイングで押し目買い戦略が有効です。
週足は先週は下髭を付けた陽線で、ちょうど一年前の2022/10/24の高値ラインを実体で上抜け更新しました。次の高値ラインはその一日前の営業日だった2022年の最高値151.946を出した日の10/21の高値ラインです。
※因みに、今月10/2に付けた現在の直近高値ライン150.160は、実は2022/10/21の日足の始値(日足のローソク足の実体で見た場合のラインでもあったりします)つまり、そこから上の151.946までは日足の髭のみが存在する価格帯です。
余談ですが、直近で目立った髭になっている価格帯では、「その時間軸で見た場合の滞在時間」は髭の本数が少なければそれに比例して短いので、実体部分と比べると比較的その価格帯で取引している人の数(過去の取引板)が多くないので、基本的に再突入時も目立った抵抗がない限りはそれに応じて板が薄く、スルスルと動きやすい傾向に有ります。
という事で、これらの上位足まで分析をしてみると、1時間足レベルの動きの話なんてほとんど気にしなくていいというか、引き延ばして見てもあまり意味はなく大事な情報は長期足に有るという事が気づけてきたと思います。
それを踏まえて今後どうすべきかを考えるとこうなります。
10月に入ってから150円という節目を意識した相場が続いていますが、150円に来たら売りが入るから売る、という考えはある意味間違ってはいませんし、実際その付近からの強い売りの反応がある事も事実です。しかし、それは一時的なものですし、高値、安値というのはいずれ更新されていくものです。
よくある皆さんもご存じの通りの当たり前な話ですが、為替相場は過去に意識されていた価格帯やラインというものは未来でも再度意識されるものです。ただ、「意識される」という事は売りでも買いでも同じように意識されているという事になります。
つまりその意識ラインに来ると大きく売り買いされやすくなる為、値動きが荒れやすく、瞬間的なボラも大きくなるものです。
その付近ではとりあえずボラは大きい為、そのボラを狙ってトレードしたくなりがちですが、賢明なトレーダー程それをチャンスと思って掴みにいこうとするのではなく、できるだけそのような不確要素の多い(方向感に欠ける様な値動きのしやすい)相場では、取引を控えるようにしているものと私は思っています。
上手なトレーダー程、自分が分かる相場以外は待ちに徹してスルーできる判断力を持ち合わせているものなのです。
私は、スイングメインにデイトレもやっているトレーダーですが、正直先週はそのどちらもチャンスと思える状態にならなかったので、週明けの様子見を挟んで火曜日の朝までに5⃣番付近でデイトレ~スイング用として仕込んだ試し玉エントリーと追加分のエントリー以降はノーエントリーで途中の部分利確のみ行い、様子見に徹してきました。
今週も今の状態(水色チャネル内で推移)が続くなら、その間は追加でエントリーすることは無いですし、もし大きく下落が起こって建値ストップしてもすぐにショートエントリーするシナリオも無いですし、逆に大きく上昇した場合でも、今持っているポジションが育っていけば良いやくらいで、最低でも1時間足チャートに表示のフィボナッチ-0.5(150.663)付近まで保有しながらただ待つだけだと思っています。
要するに、今はまだどうあっても新規エントリーチャンスになる状況(シナリオ)が浮かんでこないので、しばらくして今よりも状況が良い状態になるまでは
兎に角、経過観察に徹します。
今週のドル円に関する現時点での解析、戦略は以上です。状況が一変したら、また追加で更新していきたいと思います。
それでは皆さん今週も頑張って明日につながるトレードを。