揃いも揃って、同じ根拠のラインで反発しています。
ビックリですね!
ここに表示している銘柄は、
CMEのダウ、S&P500、ナスダックの先物価格です。
CMEにはこれらのオプション取引もあり、
赤いラインは「Putオプションの取組高が最も多い価格」に引いています。
Putオプションは売る権利なので、
「この価格帯で買い支えたい」
という人が持っておくケースがあるようです。
例えばダウなら
25000ドルあたりに赤いラインを引いていますが、
「この価格まで下がったら買おう」
と考えて、
早い段階でPutオプションを持っておくんですね。
で、実際にこの価格まで下がってきて、
Putオプションと同じ価格で先物も買ったとします。
そこから価格が上がったら、
Putオプションは権利放棄してそのまま先物の買いポジションだけで利益ですね。
価格が下がってしまった場合は
Putオプションを使って同じ価格で売れるわけです。
そうすると買いと売りどちらも
同じ価格で保有していますから損益が相殺されるんですね。
正しくはプレミアムというコストがかかるのですが、
早い段階でPutオプションを仕入れておけば安く抑えることもできます。
今回は、実際にそんな動きが出てきた感じがしています。
当初このラインを引いたときは、
「こんなところまで下がらないんじゃないか」
と考えていただけに、けっこう驚いています。
CMEオプションの取組高に関する研究をはじめて数ヶ月。
今後も引き続き監視していきたいと思います。